【受注生産】【送料無料】SUZUKI スズキ SCT-128 トレモロクロマチックハーモニカ [SCT128 鈴木楽器]

定価 60,500円(内税)
販売価格 50,930円(内税)
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DESCRIPTION商品詳細

トレモロクロマチックハーモニカは、名前の通りトレモロ音で演奏できるクロマチックハーモニカです。滑らかな吹き口とスムーズな動きのレバー、なだらかな曲線を描く美しいフォルム、そしてダブルリードが醸し出すトレモロ音。特にシャンソンやミュゼット、日本の童謡などを雰囲気たっぷりに演奏していただけます。演奏法は従来のスライド式クロマチックハーモニカと同様です。

開発秘話
スライド式クロマチックハーモニカを演奏している方なら一度はこう考えると思います。
「このハーモニカでトレモロの音が出たらなぁ・・・」と。
そんな願いをカタチにしたいと思い開発したのがトレモロクロマチックハーモニカSCT-128です。
ここでは楽器の構造を解説しながら、誕生までの開発秘話を紹介させていただきます。

トレモロのための試行錯誤
トレモロクロマチックハーモニカの開発にあたっては、1つ難しい点がありました。トレモロを安定してきれいな音で出すには、2枚のリードを別々の仕切られた空間で発音させなければなりません。また、スライド式クロマチックを2つ重ねた形でトレモロにすると、無骨に大きくなり演奏性が悪くなってしまいます。
そこで重要視したのは、単音スライド式クロマチックと変わらない操作性〈コンパクトさ、吹き易さ〉で美しいトレモロ音色を実現することです。
大きさやスライドの問題から上下に重ねることはせず、前後にトレモロリードをつなげました。しかし、そのままではリードが緩衝してトレモロが安定しません。そこでリードを真っ直ぐ縦にではなく、斜めに配置しながら基音リードとトレモロリードの笛室を仕切るようにしました。

流線形の意味は・・・
設計の方向性はまとまりましたが、すでに決められた吹口の間隔の中に前述のようにリードを収めるのは大変なことでした。3D CADによって流線形の曲面デザインは制作できましたが、立体形状を確かめるために木を削って持ちやすさや音の響きを確認しながら地道に原型モデルを製作する必要がありました。さらにその原型モデル通りに金型を作るのは大変難しく、それまでは極単純な形でしか作れなかったのです。
ここから先に進めるかどうかのカギは金型を製作する担当者に委ねられました。「できるかどうかはまだ分からない。実際にやってみなければ。」という担当者の声に、このハーモニカ製作に携わっていた者すべてが(ここでだめだったらあきらめなければならない・・・)という状況に。
しかし、このハーモニカの斬新さと新たな価値の創造のために全員が一丸となり、金型担当者から「何とかして作ってみせる」という力強い言葉をもらい、無事成功することができました。
こうしてできあがったトレモロクロマチックハーモニカはピアノの様な特長的な形をしています。それはトレモロを安定させるために、基音リードとトレモロリードを可能な限り近づける必要があったからです。無駄なデザインは何ひとつなく、すべてこの音を創り出すために必然的にできたデザインなのです。意味のある形だからこそ、より美しいのではないかと思います。

ハーモニカを愛好される皆様へ
トレモロクロマチックハーモニカ SCT-128は、やや高価と思われるかもしれませんが、生産が難しく、大変な手間がかかっています。皆様にこのハーモニカをぜひ使ってもらいたい、という気持ちを優先した価格となっております。
トレモロクロマチックハーモニカを使って演奏すれば、目立つこと間違いありません!
ハーモニカはどこでも演奏することができる楽器です。ライブハウスや路上、または公園やカラオケBOXなど、どこにでも連れ出してどんどん演奏を楽しんでください。

<仕様>
音域:16穴 64音 c〜d4 スライド式クロマチック
材質:真鍮+クロームメッキカバー ABSボディ
寸法:195×80×30mm
重量:417g
付属品:EVAケース

※この商品は受注生産のため、ご注文をお受けしてからの生産となり、お届けまでお時間を頂きます。ご迷惑をおかけしますが予めご了承下さい。